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 ◎動診で両側○または両側☓の場合の対処

「新正体法入門」ではリセット操法を紹介しておりますが、パターンが多くなりすぎるとわかりにくくなるため、両側◎と両側☓は、敢えて記載しませんでした。 

以下、掲示板の内容を転載します(一部、手を加えました)。 


Q.初歩の初歩? 投稿者:トム

リセット操法について首の動診で

・横倒し(例えば右横倒し)のみ症状があり、

・振り向きについては左右問題がない場合、4つのうち、どのパターンの操法を行うのがよろしいでしょうか?

一応「入門」及び「復刻版」は共にザッと2回は読んで見たのですが、わかりませんでした。

今日の患者さんには、「強いて言うならどちらですか」と無理に左右差を聞き出して「左振り向きかな???」ということでパターン2を実施いたしましたが、素直に横倒しだけの場合、またはひねりだけの場合、どのようになるのでしょうか?

例えば右横倒しだけでしたら、顔を右に向け、脚を右くの字に曲げ、右足をあげるとか。

右振り向きでしたら、顔を右に向け、左脚はまっすぐのまま右足で4の字を作り、4の字の膝をあげるとか・・・などと想像するのですが、いかがでしょうか?


A.Re: 初歩の初歩? 投稿者:会長

> 首の動診で横倒し(例えば右横倒し)のみ症状があり、

> 振り向きについては左右問題がない場合、

> 4つのうち、どのパターンの操法を行うのがよろしいでしょうか。

①動診の時、息を止めて再び行ってください。それで結果が出ましたら、その操法を行う。

②この例ですと右倒し、すなわち右というのは確かなので、右Rと右Lの両方を行ってください。再び首を調べ左右同じになっていればOK、左右差がはっきりと診断できればその操法を行う。

③右Rと右Lを1回ずつ行い、気持ちの良い方をあと2回行う。

 

> 右振り向きでしたら、顔を右に向け、左脚はまっすぐのまま右足で4の字を作り4の字の膝をあげるとか。

この場合、一つの方法としてこのパターンでいいです。

他のパターンは前記のように①~③があります。

 

その他は復刻版のISTの決定の仕方を読まれれば違う回答法もあります。ここでは著書「新正体法入門」の範囲でお答えいたしました。

◎「新正体法入門」訂正箇所

・120、121ページのページのどがパターンⅣとなっていますが、正しくはパターンです。

・157ページ動診表の主訴の説明が、「胸椎を左に」となっておりますが、

 これは「胸椎をに」の誤りです。お詫びして訂正いたします。

◎2月14日 別所愉庵先生のメルマガでご紹介頂きました

奈良市で整体をされている、業界で著名な別所愉庵先生という方がおられます。

以前、お目にかかった際、新正体法は複雑であるという旨のことを仰っておられ、この先生に納得してもらうというのが、筆者の一つの目標でありました。

本日、配信された別所先生のメルマガで「新正体法入門」を取り上げて頂き、少し溜飲が下がった思いがします。

メルマガに取り上げてくださった別所先生には、心から御礼申し上げます。

それにしても、さすが別所先生、当方の狙いを見ぬかれていました。

当方としては、この一般向けの書籍を足がかりに、宮本先生の「復刻版 新正体法」や高橋迪雄「正體術矯正法」にトライしたら良いのではと思っておりました。

本書程度の内容を理解せずに、上記2冊に取り組むのは難しいと思います。

そういう意味で、既に上記2冊をお求めの方の、再学習の契機となれば幸いです。

別所先生の慧眼には恐れいりました。

まだメルマガを購読されていない方は、コチラから登録されることをお勧めします。

配信された内容は、以下の通りです。

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■路地裏の整体術 第537号 2012年2月14日●『新正体法入門』■
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先日、昨年末にやっと整体のいい本が出たとお知らせしたばかりです。でも今年は幸先がいいかもしれません。次の本が発売されたからです。正式発売日は2月15日となっていますが、すでにアマゾンにも登場しています。
 橋本馨 「新正体法入門 一瞬でゆがみを取る矯正の方程式」 
この「新正体法」については、すでに宮本紘吉『復刻版 新正体法』が 佐々木整体HPに出ていますが、飲み込みにくい点がありました。「み」とか「ヒ」とか、色々な記号が出て来て、それらがどのような意味合いから使われているかが分かりづらかったため、機械的に(からだを動かして判断する)動診をして、機械的に操法することになっていた人もあると聞きます。
私自身も、宮本さんのこの本を持ちながら宝の持ち腐れ状態で過ごして来た、というのが本当のところです。しかし、その不満が今回の橋本さんが書かれた『新正体法入門』でほぼ解消されたと言って過言ではないでしょう。
掻い摘んでこの操法を説明するなら、からだを色んな方向に動かす動診で、まず身体の歪みをつかみ、ついで身体を一定の形にして脚をどすんと落とす体操をする。それによって身体の歪みを正していくものです。効果のほどは私の経験からも確かです。
ただ、何のための動診なのかがまず分かりにくかった。その動診の意味が、明快に示されています。次に操法(体操)の種類が上手に整理されているため多くの操法の中で溺れてしまうことがありません。
さらに複数の操法をどのように組み合わせて使えばいいかの指針も、分かりやすく書かれていて、さすがに橋本さん(橋本さんには何度かお目にかかっています)ですと賛辞を送りたい。
この本は自分のからだの歪みに困っている人が、自分で判断して出来ることを目的としているため、ゆっくり取り組めば、誰でも納得して使いこなせるだろうと思います。
整体の専門家であれば、使い方が違ってくるかもしれません。つまり、まずこの本で「新正体法」の根本をつかんで、次に宮本紘吉さんの『新正体法』から細部を学べばいいことになるでしょう。そうすれば記号の意味もかなり分かりやすくなってくるはずですし、原理を応用して、さらに操法を発展させることも可能だろうと考えます。
監修者の佐々木繁光さんにはお目にかかったことがありませんが、宮本紘吉さんに直接に師事された本格派とのことです。上記の「佐々木整体」のHPで佐々木さんの活動を知ることができます。
私自身は、いま「新正体法」のさらに源流である昭和初めの高橋迪雄「正體術」から色々と学ぼうと試行錯誤しているところですので、この本の登場はまことにタイムリーだと歓迎しています。